インドベルガム(M13)の上品な洋型墓石を建立。波佐見町地域墓地

長崎県平戸市をはじめ、松浦市、波佐見町など長崎県北部で墓石のお仕事をさせていただいております、中村石材工業の中村です。波佐見町の地域墓地で、インドベルガム(M13)の上品な洋型墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。

 

波佐見町 地域墓地 建立 インドベルガム(M13)

 

以前お墓の建立をお手伝いしたお客様からのご紹介で、お墓のご相談をいただきました。ご家族様が亡くなられて今年初盆を迎えられるそうで、お墓の建立をお考えでした。まずはご自宅に伺ってお話をして、現地確認もさせていただきました。墓地内にすでにお墓がありましたが山の上の方にあり、車でも入れるくらいの場所にご親戚様の墓地があるので、そこに新たにお墓を建てることになりました。

 

「お盆までに」というご希望でしたので、間に合うように早速工事スタートです。一番下の地石部分を据えたところです。地石の下には、ご希望で一枚コンクリートを打って高さを出しています。手前の石にある突起は、扉の隙間から水が入らないようにするための水止めの石です。

 

納骨室の扉と壁石を設置しました。扉には蓮の花を彫刻しています。金箔を入れることも多いですが、今回はご希望で素彫りです。

 

スラブ(天板)をクレーンで吊り上げて設置します。一枚ものの石で、重さは4、500kgくらいあります。継ぎ目がないので強度が高く、水の侵入もありません。

 

スラブの上に台座部分を据えて、これから棹石を据えるところです。石と石の間には、耐震ボンドを使って耐震施工で据えています。

 

棹石を設置して、花立や香炉なども置きました。右手にあるのは法名塔です。花立と法名塔の彫刻部分は、色を入れるかどうか迷われていたので、組み上がったお墓を見てから決めていただけるように、印のようにシートを貼った状態で進めました。ご確認いただくと、全部素彫りだと寂しいかなということで、花立と法名塔の一部は金箔を入れたいとご希望になりました。

 

金箔や白色を入れて、完成です!

法名塔は、ご法名の部分だけに金箔を貼り、そのほかは白色を入れました。細かい文字も見やすくなっています。

お墓はご希望の洋型墓石です。石は、墓地で他のお墓もご一緒に見ていただいた中で黒系の石がお好みでしたので、インド産のベルガムをご提案して気に入っていただきました。

 

洋型でもあまり角張っていない方がいいとおっしゃっていましたので、角を少し丸めました。伝統的な緩やかな丸みのあるデザインです。また、額出しの高級加工となっています。

 

香炉は経机型で、上にお供物を置くこともできます。石の扉を付けてほしいとご希望でしたので、格子状の観音扉式の香炉をお作りしました。中は中央がお線香立、左右が蝋燭立になっています。格子状なので扉を閉めても中に空気が入り、お線香もきれいに燃えきります。

 

側面から見たところです。印は納骨室の空気口です。中に湿気が溜まりにくいようにするためのもので、左右2か所に設けました。お墓の手前には踏み石を設け、「たくさんお花をあげたい」というお客様のため、お墓の手前にパイプを設置して、お花立に入りきれないお花はこちらにお供えしていただけるようにしました。石で作ると倒れて割れてしまうのが心配とおっしゃっていましたので、パイプを基礎に埋め込む形で設置しました。

 

棹石背面は建立者の方のお名前を彫刻しました。お墓の後方は、お客様のご希望で塔婆立ても設置しています。

 

以前のお墓の解体・撤去等もあわせてお任せいただきました。完成したお墓をご覧になったお客様は、きれいなお墓を建てられてよかったと、少しホッとされたようでした。ご家族様を亡くされてまだお力落としの中でのお墓作りになりましたが、お気持ちに寄り添って少しでもご供養のお手伝いができていれば幸いです。このたびは、弊社にお墓のご相談をいただきまして、ありがとうございました。何かお困りのことがございましたら、いつでもお声かけください。