波佐見町にて、20年ほど前に建立したお墓のお墓じまい工事

長崎県平戸市をはじめ、松浦市、波佐見町など長崎県北部で墓石のお仕事をさせていただいております、中村石材工業の中村です。波佐見町にて、20年ほど前に建立させていただいたお墓の解体工事をお任せいただきました。

 

波佐見町 お墓じまい(解体工事)

 

父が25年ほど前にお墓を建てさせていただいたお客様から、ご連絡をいただきました。お墓じまいを考えているとのことでした。

 

墓地の入り口です。波佐見町の地域墓地で、坂道には手すりもついていてきちんと整備されていますが、見ての通りかなりの傾斜があります。

 

入口のお地蔵様を通り過ぎると、さらに先に坂道が続いています。目指すお墓は、左側のブロック壁のさらに数十メートル先にあります。

 

墓地の一番上まで上がりきると、ご相談いただいたお墓があります。20年ほど前に建立させていただいてから、数年前にはクリーニングをご依頼いただき、その際文字の金箔も貼り直しましたので、まだとてもきれいな状態です。

 

お手入れをしながらとても大切にしてこられたお墓でしたが、もう80才を越えた方でしたので、これだけの急坂の上にあってお墓参りが大変なこともあり、お墓じまいをしたいと思われたそうです。ご遺骨は、お寺の納骨堂に移されるとのことでした。

お墓解体のお見積りを差し上げて、お墓じまいをさせていただくことになりました。お経を上げていただいて魂抜きをして、ご遺骨の取り出しをお手伝いしました。改葬されるご遺骨はご家族様でお寺様へお持ちくださいましたので、早速お墓の解体工事に取り掛かります!

 

今回はちょうど春休みで、小学校6年生の未来の4代目が手伝いをしてくれました^^ お墓はすべて解体して搬出しますが、現地はクレーンなどの重機が入れないので、大きな石はそのままでは運べません。そのため、小割にしてから搬出します。棹石や台石等を取り外したあと、法名塔の銘板部分を取り外し、その台座を割っているところです。「セリ矢」と呼ばれる道具を使い、ハンマーで叩いて割っていきます。石目を見ながら打ち込む難しい作業なので、矢をセットするところまで用意して、打ち込むところを手伝ってもらいました。

 

墓石部分はすべて解体して取り外しました。この日はこれで作業を終了しました。

 

後日、ブロックの囲い部分の取り外しに入ります。左側に移っているのは運搬車です。クレーンのような大きな重機は入れることができませんでしたが、こちらはなんとか上げることがでました。取り外したブロックをこれから運搬車に積んで、急な坂道を慎重に下りて搬出を進めます。

 

納骨室の下の息抜き部分をコンクリートで埋めて、基礎コンクリートを残した状態でお墓の解体工事完了です。

今回のお墓は後ろが崖になっているので、土の流入を防ぐためにも基礎は残したままです。土に戻してしまうと雑草も生えてきますので、こちらでは基礎は残したままで工事完了とすることも多いです。

 

ご連絡をいただいてからすばやいご対応で工事に取り掛かることができたので、「すぐに対応してくれてありがとう」「助かりました」とおっしゃっていただけました。こちらこそ、父が建てさせていただいたお墓をこれまで大切にお参りくださいまして、本当にありがとうございました。最後まで弊社にお声かけいただき、とてもありがたく思っております。お墓を大切にされてきたお客様だからこそ、思うようにお参りに行けないことが気になっていたのではないかと思いますが、改葬されたことで、これからは気軽にお参りいただけるようになればと願っております。どうぞこれからもお元気でお過ごしください。

今回は、親子2代でのお墓解体工事でした。私自身が同じくらいの年の頃も、父や祖父と一緒に現場に行って、手伝いをしていたことを思い出します。時々でもこうやって手伝いに来てくれて息子と一緒に仕事ができるのは、やはり嬉しいですね^^ 父や祖父も同じような気持ちだったのかもしれないなと、懐かしく思ったお仕事でした。

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