東彼杵郡波佐見町にて、追加彫刻と金箔の貼り直し

長崎県平戸市をはじめ、松浦市、波佐見町など長崎県北部で墓石のお仕事をさせていただいております、中村石材工業の中村です。東彼杵郡波佐見町にて、追加彫刻と金箔の貼り直しをお任せいただきました!

 

波佐見町 金箔入れ彫刻

 

以前からお世話になっている波佐見の方から、戒名の追加彫りをご希望のお客様をご紹介いただきました。あわせて、金箔の入れ直しもご希望でした。

 

こちらがお客様のお墓です。平成9年建立の立派なお墓で、お墓全体に金箔の入った彫刻があります。

 

棹石と墓誌です。それほど金箔が取れていないようにも見えますが、下地のカシューという黄色い塗料だけが残っている状態でした。文字の金箔は、だいたい20年前後で劣化が始まりはがれてきます。建立から25年経っていますので、そろそろメンテナンスが必要な時期です。

 

墓誌にはすでに彫刻されている仏様がありましたので、文字の大きさや書体などを参考に原稿を作って追加彫りを行います。お客様にお見積りを差し上げて、工事スタートです。

 

追加彫刻の様子です。今回は現地で彫刻作業を行いました。ゴムシートを貼って、彫刻を終えたところです。既存の二つのお名前の間に彫りました。

 

こちらは金箔の貼り替え作業の様子です。このように、カシューがわずかに残っている状態でした。まずは文字の中を掃除して汚れをきれいに取り除いてから、下地のカシューを塗ります。その後乾き具合を見ながら金箔を貼っていきます。今回は墓石を取り外すことなく、現地ですべての作業を行っています。

 

追加彫刻と金箔の貼り直しが完了しました! 門柱前面は、シルバーのペイントを入れています。

 

墓石と墓誌です。はがれてしまっていた金箔がきれいに入りました。とても鮮やかになって、施工前と比べると一目瞭然です^^ 波佐見のお墓は、ほとんどのお墓で彫刻に金箔が貼られていますので、経年ではがれてしまった金箔の貼り直しのご依頼はよくいただきます。

 

きれいに仕上げるポイントとしては、まずはもともと入っていた下地のカシューをできる限りきれいに取り除くという点です。古いカシューが残っていると、上から金箔を貼ってもすぐにはがれてしまう原因になります。また、新しいカシューを塗ったあと、十分に乾燥させるのもポイントです。時間がかかってもきちんと乾燥させないと、きれいな仕上がりになりません。

 

追加彫刻の文字も、同じように金箔を貼りました。細かい文字も丁寧に入れています。

 

扉の横、鳳凰の彫刻も金箔を貼り直しました。周りは門柱と同じシルバーのペイントです。

 

お客様は、金箔の貼り直しでここまできれいになるとは思っておられなかったようで、「建てた時みたいにきれいになったね!」ととても喜んでくださいました^^ このたびは弊社に工事をお任せいただき、ありがとうございました。お参りされていてお困りのことなどございましたら、どうぞまたお気軽にお声かけください。

弊社でお仕事をさせていただく地域では文字に金箔を貼っているお墓は多いですが、波佐見町は特に多いです。弊社は貼り直しのご依頼も日頃からたくさんいただくので、経験も豊富ですし得意としているところです^^ 今回のように現地で貼り直しを行うと、墓石を取り外して工場で行うよりも難易度は高くなりますが、石材の取り外し設置工事がない分、費用面のご負担を抑えることができます。お参りされていて気になる場合や、追加彫刻の機会など、どうぞお気軽にご相談ください。

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お墓の金箔入れ